(クライアント様へ)
「案内」のページを書き直しました。「講座・仕事」はまだ未定です(セッションや質問は連絡して頂いたら答えております。)
分かりづらいページはその都度、修正していきます。よろしくお願いします。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
例えば、凶悪犯罪者の幼児期を振り返るとき。ネグレクト的なことがあれば、そこに原因を求める。「こんな犯罪者に育った・こういう性格に育ったのは、親に愛されていなかったことが大きな原因」という同じような切り口。
自分もこうした論を結構、支持していたので反論するのは気が引けるけど・・・。
例えば犯罪者の更生で有名な岡本茂樹さんの本も、その手の書き方が目立つ。
「発達障害などの診断は、誰にでもあてはまるのでは?」という意見がある。
精神科は今日も、やりたい放題 医者が教える、過激ながらも大切な話 (PHP文庫)
- 作者: 内海聡
- 出版社/メーカー: PHP研究所
- 発売日: 2018/08/03
- メディア: 文庫
- この商品を含むブログを見る
精神的な病は、レントゲンをとって「骨折ですね」のようなものでもない。ADHD、アスペルガーなどの精神障害といった類などは、この病院ではAという診断されても、別の病院ではBと診断される場合もある。
コールドリーディングに「誰でもあてはまるものを言う」をいう手法があるが・・・・・・。
うつ病に認定される場合もあれば、うつ病傾向の人間もいる。グラデーション・基準の問題。WHOも近年、ゲーム依存症を認定した。是非、将棋依存症や囲碁依存症も作って欲しい。
例えば、親以外にも、学校という閉鎖的環境・金銭的状況・社会的洗脳から誰しも影響を受けて育つ。もちろんこれらは関連しあっているため切り離して考えることも難しいが。親との関係性を少し過大評価しすぎている感じがしている。
確かに「最初の洗脳者・支配関係」から考えても、親が子供に大きな影響を及ぼすのは間違いない。
一定の正しさはあれど、行き過ぎている場合も多いのではないか?
親が諸悪の根源だ!!!と要素Aを取り出して大騒ぎするのは、要素主義ではないか。
関係の濃い(重要性の高い)ものから観るのが、内部表現を観ることだが、その手のトラウマ派は親との関連が何より最重要といった態度に見える。
研究者サイドに「親が根本原因だ」という仮説の元、諸問題が「解けた(つじつまが合った、認知的整合性がとれた)」というある種の成功体験がある。
自分の論に近い論文なんていくらでも引っ張り出してこれるので、ぶっちゃけここらへん怪しい。
アドラー心理学がブームになったり、科学界にも必ずブームがあって、ある論理を支持するアレはどこか神格化にも似ている(最近とある方が「昔は神学なども意識の広い範囲の研究があったが、現代は生物学と脳科学に寄りすぎている。」と書いていた。正しいと思う。)
そもそも範囲が狭い。
最近は、触れ合うことも少しでてきたせいか、「子供」や「赤ちゃん」の扱いにも少し違和感を感じている。
精神医学・心理学を扱う際に「子供というレッテル」(子供は傷つきやすく、トラウマを持ちやすい)といった像があり、それを前提としてはいないか。
〈傷つきやすい子ども〉という神話―トラウマを超えて (岩波現代文庫―社会)
- 作者: ウルズラ・ヌーバー,丘沢静也
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2005/07/15
- メディア: 文庫
- 購入: 2人 クリック: 4回
- この商品を含むブログ (12件) を見る
老人や女性や男性というレッテルがあるように「子供」というレッテルも存在する。
「子供は大人が思っているより強い生き物だ」ともいえば「子供は傷つきやすいから」ともいう。
あと、コロンバイン射殺事件のような例を見ても、殺した人数と犯人の異常性が必ずしも相関はしないような気がしている(個人的には)。
「こんな殺人事件を起こすのだから」といった論理でせめてくる人間はいるだろうが銃社会がどうとか、社会性なども関わってくる。トラウマとか親方面のみだとちとキツイ。
息子が殺人犯になった――コロンバイン高校銃乱射事件・加害生徒の母の告白 (亜紀書房翻訳ノンフィクション・シリーズII-16)
- 作者: スー・クレボルド,仁木めぐみ
- 出版社/メーカー: 亜紀書房
- 発売日: 2017/06/24
- メディア: 単行本
- この商品を含むブログを見る
というわけで、問題が根本からズレている可能性もあるってこと。トラウマ系は、どちらかというと深い沼の可能性もある。