ここ1ヶ月よくタンさんの動画を見てるので、現時点でのまとめ。
民間に頼って開発された「マスクマップ」が有名ですが、台湾では国民が意見を交換できるvtaiwanやjoinなど、ネット上のプラットフォームが複数あります。そしてそれを政府の側が迅速にすくいあげます。重要なポイントをまとめてみました。
・1 オープンな姿勢
・2 プロセスを重視する
・3 速度
・4 責任をとる姿勢(すぐ間違いを認めて修正する、失敗を開示する姿勢)
・5 民間に頼る・信頼する
民間への徹底的な信頼感
ただ、すんなりOKしたわけではありません。三つの条件を出しました。一つ目は「行政院に限らず、他の場所でも仕事をすることを認める」こと、二つ目は「出席するすべての会議・イベント・メディア・納税者とのやりとりは、録音や録画をして公開する」こと、三つ目は「誰かに命じることも命じられることもなく、フラットな立場からアドバイスを行う」ことです。
(オードリータン デジタルとAIの未来を語る P.126)
政府のデジタル担当の仕事を受ける際、タンさん側の条件は、↑のようなものでした。仕事を受ける側がこの条件を出したと。
日本政府ですと「会議内容は外に漏らさない。トップダウンで下りてきた命令を下の人間が行う。意思決定のプロセスが見えない。利益はがめる」といったことが起こります。
もう一つわかりやすい動画(22分〜。)
民間の意見を拾い上げる。間違いがあったら即座に失敗を認める。そしてそのプロセスを公開する。良いアイディアは民間から出るし、「あくまで私たちはまとめているだけ」という姿勢。
まとめ
あと一番感じたのは、聞く姿勢。この動画とかすごく良い!
台湾も2014年のひまわり学生運動(学生が国会を占拠する)が起こるまでは、政治への無関心が蔓延していたといいます。日本でもコミュニケーションの小さな集積があれば、今後は大きなウェーブになるかもしれません。