リモートワークの弱点は運動量
Twitterで体験談を調べていると、鬱っぽい・身体が痛い(特に腰と肩)などの報告も多数出てきていました。その大きな一つの原因が運動量です。リモートワークを選択することによって、運動量が大幅に減ってしまうんですね。
おはようございます☀
— kyota🏠リモワーでもエモいサービス管理責任者 (@shiroyagimikan) 2020年4月23日
リモートワークにも慣れてきましたが、お尻と腰が痛いです😂
ヨガやストレッチをしなければ!
今日も一日、愚直に爽やかに🌱✨宜しくお願いします!🍰
いってらっしゃい!
通勤や営業はウォーキングになっていた
例えば、通勤は無意識の内に、ウォーキングになっていた側面があります。でも顕在意識上は「ただめんどくさい行為」ですよね。
・通勤 → ウォーキング、運動量アップ
・営業で動き回る → ウォーキング、運動量アップ
ただのめんどくさい通勤や移動が、体温や免疫アップに一躍買っていたことも考えられます。「通勤時間を削って(○○を削って)効率化した方がいい」というのも一方向からの見方ですよね。まさしくスコトーマ(心理的盲点)です。
「運動しなささ」について、わかりやすく歩数で考えてみましょう。厚生労働省調べだと、
1日平均で、男性8,202歩、女性7,282歩であり、1日1万歩以上歩いている者は男性29.2%、女性21.8%である
というデータが出ています。1万歩以上歩いているだろう男性も3割程度しかいません。
★歩数に関するデータは複数ありますが、代表的なものとして挙げています。
生活習慣病予防に効果的な運動習慣 | 健康長寿ネットを見ても、「1回30 分以上の運動を週2回以上実施し、1年以上継続している者」は平成27年で「男性37.8%、女性27.3%」です。この習慣すら維持しているのは3割前後、日本人の60%以上は運動の習慣なんて元々ない汗
女性が低めなのも、これは自分の健康への意識が低いわけではなく、習慣的なものと考えることが出来ます。
つまり元々、習慣的に運動なんてしない上、リモートワークの場合、無意識にやっていた(行動についてきていた)運動すら引き算されるので、筋肉をまったく使わなくなってしまうんですね。
リモートワークは身体のリスクと隣り合わせ
日々なんとなくやっていた行為によって体調が保たれていたということです。椅子に座りっぱなしになると健康リスクが上がるという科学的研究結果があります。
「オーストラリアの研究機関が座位時間と総死亡リスクについて調査したところ、1日の総座位時間が4時間未満の成人に比べて、8~11時間の人だと15%増、11時間以上だと40%増、ということがわかった。このパーセンテージは、WHOが推奨する1日30分以上のウォーキングやランニングなどの運動を週5日実施していても、相殺できない」(岡教授)
中高年約8,000人を対象に実施された調査により、座っている時間30分をウォーキングなどの軽い運動に当てることで、早期死亡のリスクを17パーセント下げられることがわかった。もう少し運動の負荷を上げると、そのリスクは最大で35パーセント下げられるという。
運動できずに、ずっと同じ姿勢を強いられるというのはそのくらいリスキーです。
筋肉が健康な状態とはイコール「伸びて縮んで」が適切に繰り返されている状態です。筋肉がずっと同じ長さ=コリがたまりやすい。筋肉というポンプが働かず、血流が滞り、血液中の老廃物質の排出しにくくなってしまいます。
★筋肉はこういう風に伸び縮みしています。
体の中で痛みが出やすい部分は、筋肉の収縮が起きない部分と一致しますよね。
・腰であれば腰背筋周り
・肩であれば増帽筋周り
デスクワークだと腰の筋肉も肩の筋肉も全然動きません。首を支えるために肩周りが、上半身を支えるために腰は固まっていきます。
最近は小学生ですらマッサージされると気持ちいいくらいですので、物凄く身体が固まっているわけです(これはパソコンやゲームなどの影響です。)
リモートワーク中にゆる体操をオススメする理由
・運動量を下がった ⇄ 代謝を下がる ⇄ 体温を下がる ⇄ 腰や肩に特に負担
これを逆にしてしまえばいいだけです。
・運動量を上げる ⇄ 代謝を上げる ⇄ 体温を上げる ⇄ 腰や肩が軽く
★この状況だからこそ、運動をする・体温を上げるといった基礎的なことを押さえましょう。何か特別負荷のかかる運動をしてしまって腰や肩が痛くなっているわけではないのです。逆にいえば、そこさえ対策を打てば、通勤電車の悩みからは開放されて時間も増えて、いいことづくめです。
ゆる体操とは?
★軽く身体を揺すってゆるめる体操。実演しているのは僕です。
スポーツ選手がスタート前に、手首をまわしたり、かるーく上下動したりして身体を軽くほぐしますよね。あれとほとんど同じです。
ゆるを進める理由1 負荷をかける必要がそもそもない。
筋トレやジョギングなどの強い運動はそもそも必要がありません。単純に血液循環をよくする程度であれば、その場歩きや、ゆる体操でも十分です。
ゆるを勧める理由2 怪我の可能性
負荷の強い運動は怪我の可能性が上がります。しかし筋肉を使わないと体温は上がらない。なら筋肉を使わない(使っていると感じない)軽微な運動で身体を動かす必要があります。
ゆるを勧める理由3 負荷が軽微な運動でないと続かない(精神的コストの問題)
強い運動はどうせ続きません。
リサーチデータ(2018年)スポーツおよび日々の運動に関する調査|楽天インサイト
★運動に関するリサーチから引用しますと、一番の理由は「時間がないから」ですが、その後に「運動が苦手」「好きではない」「興味がない」と続きます。
苦手意識がある上に、さらに辛いことなんて続きようがありません。リモートワーク中に、運動を取り入れたい方は必ず精神的なコストがなるべく低いものを選んでみてください。
まとめ
ゆる体操は結構オススメです。家の中でその場歩きなどもいいですね。それ以外であれば、お風呂やシャワー(たとえ夜でなくとも)を浴びたりすることもいいかもしれません。とにかく基本的なところから、です。
リモートワークの弊害は今後1年2年たくさん出てきます。家庭内不和なども代表的なものの一つですが、運動不足も大きな課題になってくるでしょう。逆にこれによって身体・運動への意識が高まるといいですね。
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【編集後記】
リモートワークって全人類が漫画家のようになるのかも。
漫画家は短命な人が多いので僕も気をつけないと。
【ブログ主プロフィール】
職業:ヒーラー(気功師)、ゆる体操指導、ウーバーイーツ配達員(副業)
特性:後天的共感覚者、陸上やってます