これはつまり、人が演奏している姿や手指の動きを観るだけで、頭の中で音が聞こえてくる、あるいは音がイメージできるということです。ピアニストには、目から得た情報を、音の情報に変換する脳の回路があるのです。同じようにトランペット奏者では、唇の皮膚の感覚を音の情報に変換する脳の回路があることが報告されています。
「ピアニストの脳を科学する」P45より引用
70年代前後から報告されている「イメージトレーニングだけでバスケット(等)の技術が上達する」とも関わる話です。
・ダーツ(イメージトレーニングの脳内メカニズム)
・筋トレ(弱った筋肉には「イメージトレーニング」が妙薬:研究結果)
その他、ピアノや体操競技なども、ぜーんぶイメトレで上達します。
ちなみにこうした状態は赤ちゃんも似た状態だと思います。彼らはものすごい上達速度です。
引用の例で思い出されるのは、一時期から話題になったミラーニューロンでしょう。「見た」だけで自分の脳の回路が強化、自分の神経も発火する。FW理論では1枚のフレームからどれだけの情報を摂取できるか鍵です。
ビデオを見ても、ある人はただの棒やテクスチャが動いているだけなのに対し、ある人は頭の中で音が鳴ったり、相手の重心をたくさん処理しながら「見て」います。
FWの練習の際は、技術を使用しつつ目を養いグイグイミラーニューロンを発火します。