オンラインアジール作りとヒーリング

認知科学や能力開発を使いつつ、内部表現書き換えやってます。

FWHints2〜英語は逆から学べはスポーツに応用可能だ!

ちなみに音楽家が海外に行って、新しい言語を人よりも早めに習得できたりすると、「音楽をやっている人はやっぱり耳が良いからね」などと言われるそうです。確かに耳が良いと言葉もよく聴き取ることができう、外国語をマスターするのも早そうです。事実、先ほどのクラウス教授の研究でも、アメリカ人の音楽家に、中国語(マンダリン)の言葉を聞かせる実験をおこない、「中国語の勉強をしたことがないのに、中国語の音のピッチを聴きとる能力が、音楽家のほうが高い」という結果が得られました。音楽訓練の効果が言葉を処理する能力に転移し、訓練していない言語を聴きとる能力までもが向上する。

 

「ピアニストの脳を科学する」P81より引用

 

共感覚者の中野裕太さんが語学の練習の際に「先に音から入れて〜あとはそれに合わせる(はめこむ)」といった類のことを仰っていましたね。「英語は逆から学べ」では意味は状況にあり、状況から先に学ぶ。

「先に単語」「先に腕のフォーム」などではなく、もっと高いところからやる。そうすると早い。

 

いわば赤ちゃんになって学ぶわけです。先に状況なり、先に抽象度の高いいわば曖昧ともとれる情報を浴びさせると、脳内で勝手にゲシュタルトが出来上がってきます。

じゃあプリンスが大好きでプリンスの音楽聴きまくってたら、歌えるようになるのか?という疑問も湧いてきます。ジョーダン見まくってたら動けるのか?と。いくらなんでもそれはない。だから記憶術にしろ、英語の本にしろ、実はコツがあります。そのコツもFWでは教えています。「脳は失敗駆動型」です(答え書いてるのと同じですね笑い)

 

状況を感じ取るときに、目が見えなくとも状況を感じられたり、耳が聞こえなくとも状況は感じられます。何かしらの感覚器を使って「全体性」を脳の中で感じておいて、あとではめこむ方式。

上記の例は音の話ですが、視覚でも聴覚でも良いわけです。逆にいえばピアノでもいいしスポーツのサッカーでも陸上でもいい。

 

例えばスピードスケートと自転車。筋活動、神経的活動も似ています。自転車を毎日乗る人はスピードスケートの上達も早いかもしれません。自転車競技の記憶(フレーム)が(事例の言葉を借りると「転移」)し、訓練していないスピードスケートの具体的能力までをも向上しやすくする。

 

そういう意味でサッカーからピッチングは転移しにくいでしょう。バッティングとゴルフスイングは転移する部分はあるかもしれませんが、関連性の強弱の問題は出てきます。上記の事例でも、もう少し詳しく調べれば「この言語だと向上がしづらい」なども出てくるように思います。具体的抽象度の技術同士のため「かぶる」部分が多いか少ないか。

陸上競技(走)の上達と、重心の使い方が異なる(低重心の能力も求められる)柔道、相撲などの上達は大変、方向性が違います。ですからFWではどのようなフレームから盗むかもポイントになってきます。教材選びですね。